【タイガー・ウッズ】「僕のゴルフは錆ついている」でも本格復帰か 2024年のPGAツアーの展望を語る

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マキロイに共感

 会見では、これまでPGAツアーの選手たちを率いてきた北アイルランド出身のロリー・マキロイが11月14日に突然、PGAツアーの理事を辞任したことに対するウッズの意見が求められた。

「マキロイが理事を辞任したいと思った気持ちは、僕にはとてもよく理解できる。彼はほぼ毎週のように優勝争いに絡みながら、一方では理事としてPGAツアーの選手のまとめ役を務め、精神的にも物理的にも本当に大変だったはずだ」

 これからはもっと自分自身のゴルフに集中し、さらなる勝利、さらなるメジャー優勝を挙げることをマキロイに期待していると語ったウッズの言葉は、マキロイにとって最大最強のエールになることだろう。

 メジャー4勝のマキロイがまだ手にしていないマスターズのタイトルを獲得すれば、メジャー4大会すべてを制するキャリア・グランドスラムとなる。その悲願達成に向けて全身全霊を傾ける2024年は、マキロイの一層の活躍が期待できそうである。

「PGAツアーに戻る道」を必ず作る

 そして、リブゴルフへ移籍したダスティン・ジョンソンやブルックス・ケプカ、ブライソン・デシャンボーといったかつてのスター選手がPGAツアーにカムバックすることが叶えば、以前のような華やぎと興奮が試合会場に戻ってくるはずだ。

 今年6月にPGAツアーのジェイ・モナハン会長とリブゴルフを支援するサウジアラビアの政府系ファンド「PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)」のヤセル・ルマイヤン会長が統合合意を電撃的に発表した際、モナハン会長は「リブゴルフに行った選手がPGAツアーに戻る道を作る」と語った。そのための具体策を、今、ウッズをはじめとする6名の理事が中心となって必死に考えている。

「僕たち理事は寝る間も惜しんで何時間も討議を重ねている。理事のみならず大勢の選手も参加して、最善の道を模索している。どんな形であれ、リブゴルフに移籍した選手がPGAツアーに戻るための道を必ず作り出す」

 ウッズがそう言い切ったことは、スター選手をリブゴルフに奪われて明らかに淋しくなったPGAツアーの試合会場が再び賑やかになることを大いに期待させる。

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