【タイガー・ウッズ】「僕のゴルフは錆ついている」でも本格復帰か 2024年のPGAツアーの展望を語る

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 今年4月のマスターズを途中棄権して以降、戦線から離脱していたタイガー・ウッズの7カ月ぶりとなる復帰戦として注目を集めるヒーロー・ワールドチャレンジ(11月30日~12月3日)が開幕。11月28日に開かれた会見では多岐にわたる質問が次々とウッズに投げかられたが、すべての問いに丁寧かつ饒舌に語った。さらにウッズは、2024年からのPGAツアーに賑やかさや華やかさが戻る可能性が高いことを示唆した。【舩越園子/ゴルフジャーナリスト】

毎月出場

 米メディアがいの一番に尋ねたのは、現在の肉体の状態だった。

 2021年2月の交通事故で重傷を負ったウッズの右足は、悪天候で不規則進行となった今年4月のマスターズの際、日に日に腫れと痛みを増していった。そしてウッズは、日曜日に持ち越された第3ラウンドの残りを消化できないまま途中棄権。その直後に右足の再手術を受け、以後は戦線から離脱してリハビリに専念していた。

 だが、最近では、ジュニア大会に出場した長男チャーリーくんのキャディを務め、バッグを担いで4日間をクイックペースで歩き通すなどの回復ぶりを見せていた。

「チャーリーのキャディをしたころから右足がどんどん良くなっていくのを感じたので、ヒーロー・ワールドチャレンジに出場することを決めた。オーガスタで感じたような右足の痛みはもうまったくない。僕の右足は今、とてもいい状態だ」(以下、ウッズ)

 そう語ったウッズの笑顔には喜びが溢れていた。とはいえ、何もかもが万全というわけではなさそうだ。

「右足の痛みはなくなったが、その代わり膝や腰が痛い。しばらくプレーしていなかったから、僕のゴルフは錆びついている」

 それでも明るい笑顔を輝かせていたのは、ウッズ自身、来季の試合出場に大いなる希望を抱くことができているからだろう。

「来季の僕のベスト・シナリオは、毎月1試合のペースで出場するというパターンだ。2月のジェネシス招待から出場を開始しようと思っている」

 腰の手術や新型コロナウイルスによる大会の中止、そして交通事故と続き、ウッズはこの3年間でわずか8試合しか出場していない。だが、来季からウッズのプレーを毎月のように目にすることができれば、ゴルフ界が賑やかになることは間違いない。

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