大谷翔平の争奪戦の“意外な大穴”チームとは? 「資金力は劣るが環境面が魅力」

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 さる11月16日、ア・リーグのMVPを受賞した大谷翔平(29)。受賞は2年ぶり2度目だが、ともに満票というのは史上初である。名実ともにメジャーを代表する本人は目下、激しい争奪戦の渦中にあるのだが……。

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 9月に右肘の手術を受け、投手として来季は絶望視されている大谷。が、契約額はMLB史上最高額となる10年総額5億ドル(約750億円)に達するとも報じられている。「Full-Count」編集部の小谷真弥氏が言う。

「大谷選手は運転免許を取得していますが、手術後の右肘への負担を避けるためでしょう、9月30日と10月1日は水原一平通訳が運転する車で球場に現れました」

 現在はリハビリに専念しているとみられるが、

「FAによってエンゼルスの管理下から離れたため、トレーニングにはネズ・バレロ代理人が在籍するマネジメント会社が手配した施設を利用する可能性もあります。本人はコロナ期間中、スタジアムの駐車場の隅で通訳とキャッチボールをしていたくらいで、可能な限り野球に力を注いでいることでしょう」

資金力は劣っても

 肝心の移籍先について、在米スポーツジャーナリストの丹羽政善氏は、

「現在可能性があるのはLAドジャース、SFジャイアンツとシアトルマリナーズ、そしてまだ諦めていない様子の古巣・エンゼルスでしょうか。一方でNYメッツとヤンキースは先発投手の補強を優先する方針です」

 先だって大谷は、エンゼルスが提示したクオリファイング・オファー(1年契約約30億円)を拒んだものの、引き続き交渉は可能。来季から指揮を執るワシントン新監督はレンジャーズ時代、2010年からア・リーグ2連覇を遂げるなどMLBきっての名伯楽で、就任時も大谷に「戻ってきて」とラブコールを送っていた。さらに先の小谷氏いわく、

「大谷選手が金銭面よりも環境を優先するならば、21年にワールドシリーズを制したアトランタ・ブレーブスは魅力のはず。実際に現地でも『興味を示している』と報じられています。ドジャースやジャイアンツに比べれば資金力も劣りますが、多くの主力選手は長期契約を結んでおり、チームで2番、3番を任されれば敬遠が減って三冠王獲得も現実味を帯びてきます」

 各球団首脳が一堂に会し、移籍交渉が本格化する「ウィンターミーティング」は、今月4日からテネシー州ナッシュビルで開かれる。それを待たずして急転直下、も大いにあるのだ。

週刊新潮 2023年11月30日号掲載

ワイド特集「晩秋の嵐」より

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