なぜ「南野陽子」はもっと早く離婚できなかったのか? ロールスロイスで銀座通い“不肖の夫”の妻まで利用する「人たらし術」
“妻”の舞台に招待
それは“妻”も例外ではなかった。金田容疑者の知人が明かす。
「普段の金田さんは奥さんの話をほとんどしません。ただ、ビジネスに繋がりそうな相手と知り合うと、金田さんはすぐに南野さんの舞台に招待します。そして、招待された客は終演後に楽屋へと通され、そこで南野さんから挨拶を受ける。当然ながら、“奥さんがナンノだなんて、金田さんはやはり凄い人だな”となるわけです」
実際、こうした手口で多くの“金主”を捕まえたようである。
「金田さんはとにかく相手を取り込むのがうまい。たとえば、経営者から事業に関する相談を受けると、じっくりと話を聞いた上で、自分が代わりに動いてあげたり、人を紹介したりする。そうして信頼を勝ち取ったら、相手の懐に入り込んで財布を握る。結局は、金銭トラブルになって人間関係は破綻するのですが、それでも平気な顔をして銀座で飲み歩いてるんだから。金田さんに怒り心頭な人は銀座に通う経営者のなかにも少なくありませんよ。まぁ、そんな彼を最後まで辛抱強く信じ続けた南野さんが、ついに三下り半を突きつけたのだから、年貢の納め時だったということでしょう」