「共産党盗聴事件」「出版妨害」 創価学会が隠したい“黒歴史”

国内 社会

  • ブックマーク

「承認欲求が強い人に夢を見させる能力が」

「アジテーターとしての才能は抜群でしたね」

 と述べるのは、創価学会に詳しい、ジャーナリストの乙骨正生氏。

「とかくお説教に終始しがちな宗教者と違い、“世界を変えるんだ”といった言葉で人々を熱狂させる力があった。私も創価中学校時代、“お前らが戦力になって目標を達成するのだ”というような演説を聞いて熱くなってしまったことがあります。今思うと大風呂敷を広げたような話ですが、自己実現をしたい人や、承認欲求が強い人に夢を見させることができる、稀有な能力を持った人でした」

 2007年5月の本部幹部会での演説を聞くと、その大言壮語ぶりが垣間見える。

〈『池田大作全集』は今月、101巻が出版されます。150巻が完成の暁には……、ガンジー全集が100巻です。世界一といわれるゲーテ全集、143巻。私はそれらを優々と超えた、世界最大の個人全集家となるでしょう〉

「ヒトラーやムッソリーニが持っていた特徴」

“仏敵”への攻撃も忘れない。創価学会は1991年、日蓮正宗から破門になったが、08年9月の演説では、

〈(日蓮正宗の)大石寺にどれだけのご供養をしたか。終戦後、大石寺は5万坪でした。戸田先生は17万坪ですよ。私は117万坪への大拡大をしております。あいつら(大石寺の僧侶)威張ってて、何も感じないけど〉

〈学会が総本山に供養した金額は2800億!〉

「仮想敵を作り、壮大な夢を語る。ヒトラーやムッソリーニ、毛沢東が持っていた特徴と同じでしょうね」(乙骨氏)

次ページ:角栄からの電話

前へ 1 2 3 4 5 次へ

[3/5ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。