「ホスト新法」国会提出で歌舞伎町が大混乱 塩村文夏議員を敵視し“ホスト潰しはクールジャパン潰しと同じだ”と叫ぶ「ホス狂い」たち

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シャンパンタワーは“ステータス”

「クールジャパン潰しと同じだ」という過激な意見を聞いた時はさすがに驚いたと振り返る。

「外国人観光客が大勢訪れる歌舞伎町はクールジャパンの象徴的な場所。ホストで成り立っているこの街からホストクラブが排除されてしまったら街が衰退してしまうと。『構造はアニメ潰しと同じです』と憤慨している女性もいました。『私たちの街を守るために客同士で連帯しないと』と動き出す女性まで出始めている」

 何百万円もの身銭を貢ぐことをモノともしない、「ホス狂い」と呼ばれている女性たちの意地やプライドが影響しているという。

「担当ホストに入れ込む自分を美化する女性が多いと感じます。好きな男のためにここまでできる私、すごいでしょと。たとえ借金であっても、『自分には大金を貸すだけの価値がある』ということ。一晩のシャンパンタワーで100万円を消費することは彼女たちのステータスでもあるのです」

ホストを刺して逮捕された女性に“心酔する”ホス狂いたち

 その狂気の先に人生を棒に振りかねない“惨劇”も時に起きる。最近もニュースになったばかりだが、女性客がホストに対して起こす刃傷沙汰だ。だが、事件を起こした犯人に対して「ホス狂いとしてよくやり遂げた」と賛同する声も聞かれるという。宇都宮氏は、2019年に発生した「歌舞伎町ホスト殺人未遂事件」で、血塗れになりながら刺した男の横でタバコを吸っている写真がSNSで出回った、犯人の女性を神格化する声を今でも聞くという。

「彼女のファッションをまねたり、彼女が犯行動機で語った『好きで好きで仕方なかった』という文字をプリントしたTシャツを着る女性が事件直後に現れました。今でも事件は歌舞伎町では語り草になっていますが、彼女の『気持ちはわかる』と同情する声はよく聞かれます」

 バツが悪いホストクラブ側はダンマリ。一方、新法で守られる側の客側が反発しているこの状況ではたしてホスト規制は進むのか。

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