池田大作氏の遺産相続はどうなる? 「途方もない額の動産が」

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「池田さんに完全に依存」

 後継者の選定に限れば、死の影響は少ないといえようが、

「原田さんには池田さんのようなカリスマ性はなく、求心力の低下は免れないでしょう」

 そう指摘するのは、創価学会に詳しいジャーナリストの乙骨正生氏だ。

「学会の会員数、集票力は年々低下の一途をたどっています。公明党は05年の郵政選挙では比例区で898万票を集めたのですが、それをピークに票が減り続けて、ついに昨年の参議院選挙では3分の2の618万票まで落ち込んでいます。そんな状況で“永遠の指導者”と仰ぐ池田さんにこの世を去られてしまった。学会や公明党の幹部は、内心で相当焦っているのでは」(同)

 確かに会員が高齢化し、新陳代謝が進まず、組織は弱体化している。

 ジャーナリストの田原総一朗氏も、

「創価学会も公明党も、これからが大変ですよ。なにしろ3代目会長(池田氏)までは常に新しいビジョンを打ち出してきていたのに、原田会長は一切、それを打ち出してこなかったのだから」

 こう指摘したうえで、次のように語る。

「創価学会は池田さんに完全に依存してしまっており、聖教新聞には毎週のように90年代の池田さんの写真が掲載されているんだけど、あれじゃ若い信者を獲得なんかできない」(同)

原田会長と山口代表が

 そして、以下のような事実を明かす。

「池田さんが亡くなったという報道が流れたあとに創価学会の元幹部と電話で話をしたのですが、学会も組織として今後どうしたらいいか迷っているようだったので一度原田会長と会って話をしようと言いました。しかも同時間帯に公明党代表の山口(那津男)さんからも“田原さんと会いたい”と電話があった。学会も党も皆、今後どうすればいいのか悩み始めているのでしょう」

 先の乙骨氏も言う。

「池田さんがいなくなったことで、今後、さらに集票力の低下に拍車が掛かることが予想されます。自民党の麻生太郎副総裁(83)が今年9月、山口代表らを名指しして“(安全保障関連3文書改定に関して)一番動かなかった、がんだった”と発言したことが話題になりましたけど、自民党は最近公明党を見限り始めている。本格的な“公明切り”が始まりかねない」

 池田氏の肝いりでもある、自公連立政権の見直しの動きも起こり得るというのだ。

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