公選法違反事件で混沌の江東区長選 小池百合子都知事が女性候補擁立で、都庁に衝撃が走ったワケ

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本当に区政を引っ張っていけるのか

 大久保氏の都庁内での評判はと言えば……。

「さる幹部は“彼女が区長になったら、都職員のイメージが悪くなってしまうんじゃないか…”と心配していました。彼女は上昇志向が強く、都庁内の今後の出世を考えれば、今回のことは彼女にとっても一発逆転の立候補だったと言えます。しかし、決して仕事ができる切れ者タイプではありませんからね。かつて、都庁内で賞味期限が迫った災害用の非常食を都民に配布する事業を担当していた時は、都民からの応募が少なく、頭を抱えていたこともありました」

 ほかにも、

「ある部局を担当していたとき、局長など上司にレクをする際には、その説明がしどろもどろになってしまい、周りから呆れられていました。政策などについて、要点を押さえて説明するというのが苦手な方のようなのです。レクが要領を得ないので同行した部下が代わりに説明し始めたり、レクが終わった後に別の担当者が代わりに説明に行くということも結構ありました。ですから、部下から尊敬を集めるタイプではなかった。まあ、飲み会ではあけすけに話す方なので親しみやすいタイプではありますが…。本当に区政を引っ張っていける方なのか、都庁内で不安視されているのです」

連敗を回避しようとした

 今回の区長選では、自民、公明、都民ファが相乗りで推薦しているという点が他の選挙と異なり、注目を集めている。

 都政担当記者が言う。

「先に行われた青梅市長選や10月の立川市都議補選で自民党候補は敗北し、都連としても危機感があったのでしょう。ただでさえ、木村前区長や柿沢さんの一件で今回の選挙は自民党に圧倒的に分が悪い。そこで小池知事と手を組むことで連敗を回避しようとしたのです」

デイリー新潮編集部

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