「縄張りを荒らす気か!」 6代目山口組・高山若頭をめぐる憶測と嫉妬や恨みつらみ

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消防車などが出動する嫌がらせ

 高山若頭自身、2代目弘道会を引き継いだ2005年に、「司忍6代目・高山若頭体制となったからと言って弘道会が偉くなったわけじゃない。そのあたり勘違いするな」と発言したことがあったとされる。もちろん配下がそれを踏まえた行動をとっていたとしても、恨みつらみを買うことは避けられない面もあるだろう。現地の実態はどういったものなのだろうか。

「3代目一心会の能塚恵会長の関係者で先代とも繋がりのある人物が、野内組舎弟頭で2代目北村組の西川純史組長が関与する飲食店に対し、消防車などが出動することになる嫌がらせを何度か仕掛けたとの話があります。そのことに3代目弘道会や野内組がフラストレーションを募らせているという可能性はあると思います」(同)

使用者責任を

 かつてない以上に暴力団への締め付けが厳しくなり、活動の範囲も狭まる一方のはずだが、6代目山口組や3代目弘道会周辺の話題は相変わらず尽きない。少し前には、2代目竹中組の富田洋史本部長が率いる東龍会の傘下組員が特殊詐欺に関与したとして逮捕され、被害額は数千万円規模になると報じられた。

「警察庁は長官が号令をかけ、今回のような件を匿名・流動型犯罪グループと名づけ、摘発に力を入れているところです。東龍会は2代目竹中組、そして6代目への貢献を考えたうえで詐欺に加担したのかもしれませんが、こうなると上層部も使用者責任を問われかねず、その代償は小さくありません」(先の記者)

 さすがにこの状況下で縄張りの奪い合いは起こらないという見方が主流のようだが、「突発事態」に市民が巻き込まれるようなことだけはあってはならないだろう。

デイリー新潮編集部

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