「縄張りを荒らす気か！」 6代目山口組・高山若頭をめぐる憶測と嫉妬や恨みつらみ
ミナミの利権を奪え
6代目山口組の高山清司若頭をめぐる憶測が、ヤクザ業界で出回っているという。憶測とはいえ火のない所に煙は立たずということなのかもしれないが、そこには嫉妬や恨みつらみのようなものが渦巻いているようにもみえてくる。
【写真を見る】6代目山口組の司忍組長（初代弘道会会長）を囲む、銀座有名ママと高山清司若頭（3代目弘道会総裁）たち
ここ最近、ヤクザ業界で出回っていた噂がある。それは具体的には、
《高山若頭が大阪・ミナミを地盤とする3代目一心会の利権を奪おうとしている。高山若頭が総裁を務める3代目弘道会は傘下の野内組を通じ、2代目北村組、権太会、2代目関興業に指示し、半グレを使ってでも一心会を潰しにかかっている》
というものだ。
対する3代目一心会はこの動きを察知し、2代目兼一会、秋良連合会らと手を組んで阻止しようとしている……などといった話も流れているという。
3代目一心会、2代目兼一会、秋良連合会はいずれも6代目の2次団体。表向きには神戸山口組などとの抗争を続けている中で、身内同士で刺し合うのは道理にまったく合わないだろう。「縄張りを荒らす気か！」といって抗争が始まるのは、ヤクザ映画の定番ではあるものの、現時点でわざわざそんな行動を取るのは無謀というものだが……。
3代目弘道会の看板で大きな顔を
「そうですね、単なる噂ですね。ミナミは元々6代目の直参組織がいくつも入り込んでいるエリアで、それを食い合おうという動機は現時点で当事者の間にはありません」
と、竹垣悟氏（元暴力団組長・現在はNPO法人主宰）。もっとも、「3代目弘道会の看板で大きな顔をしている連中がいる」との不満のタネも醸成されつつあるのだという。
「ヤクザの習性と言うか人間の本性なのかもしれませんが、自分たちがトップでいられなかったりおいしい思いを享受できなかったりする状況を受け入れがたいということはあるでしょう。実際、6代目の直参になるより、当代の出身母体であり、若頭が総裁を務める弘道会傘下にいた方が何かとメリットがあると感じている者もいます。何しろ現時点では最強の組織ですから。親分同士に何ら遺恨はなくても若い衆が強い看板の前では気持ちが引けてしまうということは間違いなくありますね」（同）
[1/2ページ]
