28歳で引退した阪神の「ミスター・ヘッドスライディング」…野球人生の絶頂期を太く短く駆け抜けた“伝説のヒーロー”たち

スポーツ 野球

  • ブックマーク

5年で98勝を挙げた東映の“怪童”

 プロ野球界には活躍期間は短かったものの、ファンの間で長く語り継がれる“伝説のヒーロー”が何人も存在する。野球人生の絶頂期を太く短く、一陣の風のように駆け抜けていった男たちをプレイバックしてみよう。【久保田龍雄/ライター】

 17歳でプロ入りし、最初の5年間で98勝を挙げたのが、東映の“怪童”尾崎行雄である。

 浪商(現・大体大浪商)2年時の1961年夏の甲子園で優勝投手になった尾崎は、11月にプロ入りを前提に中退届を提出。巨人をはじめ、阪神や南海、大毎、阪急、東映の“札束合戦”の末、今なら数億円に相当する契約金3000万円を提示した東映への入団が決まる。...

つづきを読む