「ベストヒット歌謡祭」で旧ジャニーズが復活の狼煙 テレビ局員が驚いたデータの中身とは

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 日本テレビは12月2日放送の「日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2023」に出演する司会者とアーティスト27組を発表した。総合司会は15年連続となる櫻井翔 。そして出場アーティストの中に、King & Prince、SixTONES、Snow Man、Sexy Zone、なにわ男子ら旧ジャニーズ(SMILE-UP.)勢が入っていることに驚きの声が上がっている。

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 ジャニー喜多川氏による性加害問題で、同社が謝罪会見を開いたのは9月7日だった。以来、旧ジャニーズのタレントが地上波の歌番組に出演する機会は激減した。11月13日に発表された今年の「NHK紅白歌合戦」からも完全に排除されたのはご存知の通りだ。そんな中での発表だった。日テレ関係者は言う。

「11月16日に放送された『ベストヒット歌謡祭2023』(日テレ/読売テレビ制作)の影響も大きいと思います」

 3時間にわたって生放送された特番の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)は、世帯が8・4%、個人が5・5%だった。それほど高視聴率というわけではない。

「放送の翌日に発表された数字を見て、誰もがそう思いました。ところが、その後、11月第3週(13~19日)をまとめた視聴率ランキングを見ると、驚くようなことが分かりました。『ベストヒット歌謡祭』のコア(13~49歳の男女)視聴率は6・4%と、常勝の『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ)などを抑え、この週の民放全番組の中で1位を獲得したのです。さらに、コアと共にスポンサーが特に重視するT層(13~19歳の男女)とF2層(35~49歳の女性)で1位、F1層(20~34歳の女性)は2位でした。中でもF2層の10・6%は、10人に1人以上が見ていた計算で、驚異的と言っていい高視聴率でした」

 なぜ、それほどの高視聴率に?

旧ジャニーズの大サービス

「いろいろと分析しましたが、考えられる要因はひとつだけでした。『ベストヒット歌謡祭』には、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、なにわ男子の旧ジャニーズ勢3組が出場していたのです。しかも、持ち歌を歌うのみならず、これまでにはなかったジャニーズ以外の人気男性アイドルグループのINIやBE:FIRSとのコラボメドレーもやってのけた。さらに、当日、体調不良で欠席したキタニタツヤ の代役として、関ジャニの丸山隆平 がキタニの『青のすみか』を歌うというサプライズもありました。耐え続けてきたジャニーズファンは大喝采だったと思います」

「ベストヒット歌謡祭」はもともと「全日本有線放送大賞」として1968年にスタートした、有線放送(現・USEN)のリクエスト回数を基に審査する音楽賞の番組だった。

「テレサ・テンの3連覇など、有線だけに演歌系や歌謡系が強い音楽祭でした。2003年から『ベトヒット歌謡祭』となり、大阪の読売テレビの主催で、大阪の会場(今年は大阪城ホール)から生中継されています。司会は09年から宮根誠司 が務めています」

 コテコテの大阪っぽい番組だが、なぜ今回は旧ジャニーズ勢を起用したのだろう。

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