48億円超“由伸マネー”でもオリックスの投手補強は難航 トレード先として浮上する球団は阪神か
オリックスが仕掛けてくる?
「来季2年目の高卒左腕・門別啓人(19)の評価がウナギ上りなんです。秋季キャンプ打ち上げの19日、岡田監督は『楽しみどころちゃうよ。(他球団に)隠しておきたいよ』『井川(慶)より全然ええよ、そら』とまで褒めていました。故障さえなければ、来季は間違いなく一軍で使ってきます」(前出・在版メディア関係者)
20勝を挙げてMLBにも挑戦した井川投手とまで比較したところからも、門別への期待の大きさが感じられる。さらに、ドラフト1位の下村海翔(21=青学大)は「他球団と入札で重複せず、確実に先発投手を補強するため」の一本釣りだったという。先発要員が2人増したので、「交換要員」次第では投手の放出は可能だというのだ。
それにしても、大学生投手のアタリ年とまで言われた今秋のドラフト会議で、オリックスが大学生投手を一人も指名しなかったのは気になるところだ。
「オリックスのドラフトは上位4人が高校生でした。5、6、7位で社会人の投手を指名しましたが、実は気になる光景があったんです」(前出・スポーツ紙記者)
2位・河内康介(18=聖カタリナ学園高・投手)、3位・東松快征(18=亨栄高・投手)の指名発表がアナウンスされる前の約2分ずつ、中嶋聡監督(54)を囲むようにして、福良淳一ゼネラルマネージャー(63)らが“密談”をしていたことだという。
福良GMはドラフト会議後、「100点に近い指名ができた」とコメントしていた。ただ昨年、一昨年は「満点」と言い切っていたのだが…。
「オリックスのドラフト戦略は高卒を積極的に指名し、時間をかけて育てていくものですが、さすがに今年は予定していた即戦力投手を指名できなかったのでは。山本の穴を埋めなくてはならないチームが先発投手を補強しないのは、やはりどう考えてもヘンです」(前出・在阪メディア関係者)
山本の譲渡金から西川の「5年総額15億円」を出しても、30億円以上、余る計算になる。秘策を練り、巧みに実行する中嶋監督のことだ。どんな選手補強を考えているのか。