華原朋美がいつまでも「お騒がせタレント」から抜け出せない“本当の理由”とは? 「鬼レンチャン」出演辞退で垣間見えた、テレビへのこだわり

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歌手復帰でお手本にすべきはベテラン演歌歌手の生き様 テレビにこだわる朋ちゃんこそテレビとの決別が必要なワケ

 最も注目を集めやすいテレビという場だからこそ、肩に力が入るのはわかる。でも今の朋ちゃんは、歌手というよりフワちゃんみたいなパフォーマンスばかりが目立つ。サービス精神の旺盛さとプライドの高さが、悪い方向にしか発揮されていない。本当に歌手としてリベンジしたいなら、歌手の先輩をお手本にした方がいいのではないだろうか。

 例えば、小林幸子さん。事務所トラブル後はテレビにしがみつくことなく、ニコニコ動画やコミケという全く違う分野に挑戦したのが功を奏した。ド派手な衣装という持ち味はそのままに、ボカロ曲「千本桜」で紅白に返り咲き。TBS系「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」でのドッキリ企画にも出演し、歌手としてのすごみと笑いを両立させている。因縁の相手の名前やオーバーリアクションが無くても、バラエティーを成立させている好例といえるだろう。

 歌手としての朋ちゃんが最初にすることは、歌えるバラエティー枠を探すことではなく、テレビやバラエティーへの頑固なこだわりを捨てることかもしれない。最近ではTikTokで、懐かしの名曲が急に再ブレイクする流れも出てきた。

 再び歌手・華原朋美の時代がめぐってきた時、TKの名前でいつまでもはしゃぐ彼女は見たくない。ただただあの伸びやかな歌声を聞かせてくれるだけでいい。TK世代ど真ん中だからこそ、心底そう思う。

冨士海ネコ(ライター)

デイリー新潮編集部

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