華原朋美がいつまでも「お騒がせタレント」から抜け出せない“本当の理由”とは? 「鬼レンチャン」出演辞退で垣間見えた、テレビへのこだわり
一人の男性に大きく人生を狂わされた歌姫といえば、ひとりは中森明菜さん、そしてもうひとりは華原朋美さんだろう。どちらも国民的有名人と恋に落ちるも一方的に別れを告げられ、心身に深くダメージを負った。しかもその一連の経緯を、メディアに広く報じられている。
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ただ生き方は正反対だ。表舞台に姿を見せずに神格化されていく明菜さんとは対照的に、朋ちゃんはテレビで爪痕を残そうと暴れまくっている。今月半ばに出演した「ぽかぽか」では、15年前の元カレへの怒りをパンチングマシーンにぶつけていた朋ちゃん。勢い余って倒れこみ、大股開きした時には共演者たちも大慌てだった。TK世代としては苦々しく感じる時もあるが、全盛期とはまた違った魅力を感じる人も増えていることだろう。
ただ朋ちゃんとしては、バラエティーでのキャラはあくまでも仮の姿だったようだ。
これまで何度か出演していた「千鳥の鬼レンチャン」(フジテレビ系)への出演辞退を、プロデューサーに申し入れたと明かした。番組を盛り上げるための言動が理解されず、ネットニュース等で「酷い事ばかり書かれました」とブログに投稿。X(旧ツイッター)には「私は芸人でもなくお笑いでもなく歌手、華原朋美として頑張りたいです」とポストしている。
笑顔で大はしゃぎしていたのに一転し、突然周囲への不信感をあらわにして注目を集める。「一生懸命に頑張る私を、一方的に振り回し傷つけたあなた」という構図は、朋ちゃんのいつものパターンだ。TK氏との別れの顛末(てんまつ)や朋ちゃんが作詞した「as A person」の歌詞、わが子のベビーシッターをめぐる高嶋ちさ子さんとのもめ事でも見られた。今回は朋ちゃんが言及していないにもかかわらず、千鳥のイジりがキツいからではと、勝手に「加害者」探しが始まってしまっている。
大物や高圧的な人に、手ひどく扱われたという弱者の話は共感され拡散されやすい。しかし朋ちゃんがいつも「振り回された、傷ついた」と言うのは、彼女が弱いからではなく、むしろこだわりが強いからではないだろうか。
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