阿部巨人 ウォーカーは巨人の当てが外れてパ・リーグへ…新戦力「高橋礼」「泉圭輔」投手の意外な評価

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投手陣の補強は絶対

 巨人は、ソフトバンクから高橋礼(28)、泉圭輔(26)をウォーカーとの交換トレードで、オリックスからは近藤大亮(32)を金銭トレードで獲得した。チーム防御率3.39はリーグ5位、救援陣にいたっては3.91で12球団ワースト。投手陣の充実は優勝を狙うにあたって絶対条件である。

 まず、近年は不振が続いていた高橋について、パ・リーグのライバル球団スタッフはその原因を「ストレートの球速が落ちてきた」と語っていた。

「現役時代の阿部監督は高橋に緩急でやられました。今もその印象が強いようだが、今の高橋は球速ダウンし、肝心の緩急が思うようにつけられない状態です。今年の後半、復調の兆しも感じられましたが、ソフトバンク時代と同じ配球では通用しないでしょうね」

 泉は22年ペナントレース最終戦、マジック1で臨んだ試合で逆転3ランを食らった。チームも敗れて優勝を逃してしまった。今季の不振は「そのトラウマを引きずっている」とも指摘されている。

「小久保監督は今季、二軍監督として高橋、泉を見守ってきました。そのうえで、環境を変えてやったほうがいいと判断しての交換トレードとなったのです。2人とも良いスタートを切らせてあげないと、なかなか難しいでしょう」(前出・ライバル球団スタッフ)

 巨人は今年の国内フリーエージェント市場の目玉と称されるオリックス・山崎福也(31)の争奪戦にも参入している。現在の推定年俸は6000万円だが、背番号11、先発ローテーション入りの確証に加えて4年総額10億円を提示した。9年間のプロ生活で一度も規定投球回数に達したことがない投手に、この大盤振る舞いである。阿部監督もそれだけ補強に力を入れているということだろうが、果たして――。

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