中日、中島や上林ら「戦力外選手」をかき集める大補強! 次の一手は、龍空らの“大型トレード断行”か?

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“血の入れ替え”の可能性は

 当然、トレードとなれば他球団が欲しがる交換要員が必要となる。ショートの守備に定評がある20歳の龍空であれば、実力がある他球団の選手を獲得できる可能性が高い。

「龍空は、打撃がなかなか向上せず、片岡二軍監督(当時、現・一軍ヘッドコーチ)に態度をたしなめられるなどしていますが、守備に対する評価は高い。若くて、守れるショートが欲しい球団は多いと思います」(地元テレビ局のスポーツ担当記者)

 星野監督時代、ロッテから三冠王・落合博満を獲得した時や、阪神と3対3の大型トレードを成立させた時も、主力を思い切って放出して“血の入れ替え”を断行した。立浪監督にも、星野監督のような思い切った改革を期待する声も根強い。

 エースの大野雄大が11月9日、契約更改後に行われた記者会見で、「チームはガラッと変わらないと強くならない」と強い危機感を示している。「強竜復活」に向けて、中日が大胆な動きを見せてくれることを期待したい。

西尾典文(にしお・のりふみ)
野球ライター。愛知県出身。1979年生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行う。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

デイリー新潮編集部

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