中日、中島や上林ら「戦力外選手」をかき集める大補強! 次の一手は、龍空らの“大型トレード断行”か?
ファーストのバックアップ要員として
球団史上初となる2年連続最下位に沈んだ中日。シーズン中もチームを率いる立浪和義監督や、球団に対する疑問の声が多く聞かれ、試合後にはファンから罵声が飛ぶシーンも見られるなど、低迷を象徴するような話題が非常に多い1年だった。そんな中日に、ここへ来て大きなニュースが飛び込んできた。いずれもこのオフに自由契約となっていた中島宏之(前・巨人)、上林誠知(前・ソフトバンク)、山本泰寛(前・阪神)の3人を支配下で、さらに板山祐太郎(前・阪神)を育成選手として獲得したと報じられたのだ。【西尾典文/野球ライター】
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11月16日に配信された中日スポーツによると、中日・加藤宏幸球団代表は、中島の獲得について「ベンチの層を厚くすることです。チャンスでの一打に大きく期待しています。スタートからいく選手はこれまで通り、若い選手という方針は変わりません」と語ったという。中島は“代打の切り札”として期待されている。
中日にとって代打陣の強化は欠かせなかった。今年の代打率は、リーグ最下位で、最も多い5安打を放っている大島洋平と加藤翔平、後藤駿太は、長打が期待できるタイプではない。
中島は、西武、オリックス、巨人の3球団で通算1928安打を放つなど長きにわたって中心選手として活躍した。ここ数年は控えに回ることが多く、今年は、3月の紅白戦で右手を負傷して出遅れた影響で、一軍ではわずか8試合の出場に終わったものの、勝負強い打撃には定評がある。
今年の代打成績は4打席でノーヒットに終わったとはいえ、昨年はチームトップとなる9本の代打安打を放ち、経験も豊富だ。また、ファーストを最も守るビシエドが年々成績を落とし、今年は打率.244、6本塁打にとどまっている状況を考えても、ファーストのバックアップ要員として、中島は貴重な戦力になりそうだ。
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