「あなたバカなの?」「顔と目もうざい」、土下座を強要…ベビーシッター大手ポピンズ74歳「元女子アナ」会長が猛烈パワハラで告発されていた
私物化の疑い
会長や社長が利用している家事支援サービスの料金に関しても不透明な部分がある。家事支援事業を行っているのは、グループ会社のポピンズファミリーケア。同社は、子どものお世話と教育を行うナニーサービスやシッターの派遣、家事支援業務などを行っている。
公式ホームページによると、料理や買い物などの家事もオプションで付けられるといい、料金は1時間4400円、他に入会金が11万円と月会費1万1000円がかかる(首都圏のプレミアムコースの場合)。
「会長と社長は、ほぼ毎日このナニーサービスを利用しています。利用料は社員割引ということで半額になっているそうですが、割引制度は掲示されているものの、利用している社員はおらず、実質的に会長と社長のための制度と化しています」(別の関係者)
さらに、問題がある。
「麻衣子社長は割引後の料金を支払っているようですが、中村会長はそれすら払っておらず、会社が肩代わりしている疑いがあります。事実であれば会社の私物化と言われてもおかしくありません。現経営陣はこれらの事情を把握しておきながら、数年間にわたり放置してきたのです」(同)
今年8月には、ポピンズのベビーシッターとして派遣された60代の女性が、1歳の男の子に暴行した容疑で書類送検される事件もあった。
「ポピンズは働く女性の支援を謳っていますが、自社で働く社員にトップ自らがパワハラをしていたというのであれば、会社の信用にかかわります」(同)
ポピンズ社に事実関係を質問したところ、以下の回答があった。
「(パワハラ問題などの)内部通報について、調査をしているのは事実です。詳細につきましては回答を控えさせていただきます」
会社に取材を申し込んだ翌日、中村氏の取締役および会長職の辞任が発表された。辞任の理由は、「健康上の理由」とされている。
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