実は乗り鉄だった?信濃町の創価学会施設で“無数の鉄道模型”を発見 池田大作氏と鉄道の知られざる関係

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人気の記念撮影スポットは…

 創価学会の関連施設群は館内の撮影を禁止していた。観光地化している神社仏閣ならともかく、多くの宗教施設は館内撮影を禁止している。だから撮影禁止は創価学会特有のものではない。それでも地方から上京して信濃町詣をする学会員に便宜を図る意味もあり、創価学会の施設内には記念撮影できるスペースが設けられていた。

 接遇センターと常楽会館と呼ばれる施設のエントランスにも、記念撮影スポットが設けられていた。常楽会館のエントランスには池田氏と夫人の人形が飾られていた。当然ながら、常楽会館のエントランスは人気の記念撮影スポットになっていた。

 当時はスマホが普及する前だが、さすがに人形の前で多くの学会員が足を止め、そして記念撮影をしていた。もちろん、筆者も学会員たちに混じって記念撮影をしている。

 常楽会館はエントランスから奥へと入ると大広間になっていて、信濃町を訪れる学会員たちの休憩スペースになっていた。残念ながら休憩スペースは撮影禁止になっていたが、学会員たちがお茶を飲みながら会話に花を咲かせている様子を間近で眺めることはできた。

 とはいえ、非学会員の筆者には興味の薄い場所で、付き添いの学会員も退屈そうにしていた。ふと壁際に目をやると、備え付けの棚があった。そこには諸外国から池田氏に贈られた賞状や盾、メダルなどが数多く並べられていた。そうした品々に混じり、無数の鉄道模型も陳列されていた。

なぜ?鉄道模型が

 その鉄道模型はNゲージのような小さなものではなく、HOゲージやOゲージ、Gゲージといった巨大な模型だった。

 賞状や盾やメダルを陳列しているのは、学会員に向けて「池田名誉会長は、こんなに立派な人物なんですよ」というメッセージを暗に伝えようとしていると理解できる。

 しかし、鉄道模型を並べている意図は理解できなかった。不思議に思った筆者は、近くにいた職員に質問した。質問された職員は、明らかに困惑していた。恐らく、そんな質問はされてことがなかったのだろう。答えに窮した職員は、「少し、お待ちください」と言って、バックヤードに姿を消したが、すぐに違う職員を呼んで戻ってきた。

 新たに対応してくれた職員も困ったような表情を浮かべたが、「海外では鉄道によって経済や産業が発展したことを後世まで語り継ぐために鉄道模型を製作する習慣があり、各国が発展したことを池田先生に感謝して鉄道模型を贈ってきているのです」と説明してくれた。

 この説明が本当なのかどうかは確認できないが、鉄道が近代国家の発展に寄与したことは歴史的な事実だ。日本も明治期に鉄道が開業し、そこから近代国家として飛躍的に発展した。だから職員の説明は筋が通っている。

 諸外国が「我が国が発展したのは、池田名誉会長のおかげ」という感謝の意を込めて鉄道模型を贈った。そこまでは理解できる。しかし、仮に海外から鉄道模型がお礼の品として贈られてきたとして、それを賞状や盾、メダルと同じように陳列するだろうか? そうした疑問は拭えなかったが、それ以上の質問は控えることにした。

 周囲でおしゃべりしている学会員たちは、賞状や盾やメダルに興味を抱いている様子はなく、まして鉄道模型に関しては見向きする様子も見られなかった。筆者と一緒に信濃町ツアーをした学会員も鉄道模型には何にも感じていないようだった。

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