実は乗り鉄だった?信濃町の創価学会施設で“無数の鉄道模型”を発見 池田大作氏と鉄道の知られざる関係

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学会員の招待で信濃町へ

 信濃町駅前には、そうした学会員御用達ともいえる店が多く並んでいるが、それらに混じって信濃町駅前には創価学会の本部となる施設をはじめ、機関紙を発行している聖教新聞社、学会員が交流する場となる“接遇センター”など、多くの関連施設が並んでいる。また、池田氏の自宅とされる邸宅も所在している。

 筆者は2005年から2006年にかけて、学会員に繰り返し頼まれて創価学会の施設が立ち並ぶ信濃町界隈を歩いた。とはいえ、創価学会本部などの建物へは職員でなければ入館できない。

 しかし、信濃町駅前には非学会員でも利用できる書店や民主音楽協会、グッズショップといった創価学会と関連が深い店もある。さらに、接遇センターや常楽会館、聖教新聞社などは学会員が帯同していれば非学会員でも入館できる。

 筆者が創価学会の関連施設に入館できたのも学会員の付き添いがあったからだが、それは3世の学会員から「信濃町に一緒に行ってくれないか?」とお願いされたことが発端だった。

 信濃町へ一緒に行ってくれないかと懇願してきた3世会員は、創価学会の活動に興味があったわけではない。むしろ、まったく活動をしていなかった。なによりも、普段の言動からはアンチとまでは言えないまでも創価学会や公明党に否定的な意見を持っていた。

 しかし、学会員の家庭で育ったこともあり、普段の生活に創価学会が当たり前のように存在していた。祖父母・両親が称える池田大作とは、いかなる人物なのか? 創価学会とは何なのか? どんなことをしている団体なのか? そうしたことには興味があったようで、それを自分の目で見てみたいと考えていたようだ。

 非学会員の筆者が、創価学会の関連施設に入館できる機会は滅多にない。興味本位ながら、ふたつ返事で引き受けた。

 こうして3世の学会員を案内すると、同じように創価学会とは何なのか? という思いを抱いていた2世や3世から「私も連れて行ってほしい」とお願いされるようになる。どうやら、2世3世の学会員には親に信心を強制されたものの、素直に受け入れることができないというジレンマを抱えている若い子が多いようだった。

 こうして非学会員の筆者が、学会員をアテンドするという奇妙な信濃町ツアーが何回か催行された。とはいえ、信濃町ツアーで行くことができる施設は限られている。熱心な学会員なら繰り返し足を運んでも楽しめるかもしれない。しかし、非学会員の筆者にとって新鮮味が薄れてくると信濃町ツアーは苦痛になってきた。

 3~4人目を案内するあたりから、筆者も飽きてきた。それでも頼まれたら信濃町を案内した。ただ、飽きていたものの、新しい発見をすることはあった。

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