【飯島愛・波乱万丈の人生】亡くなる2年前から痩せ始め、直前には「裏切られた」…何が彼女を孤独死に追い込んだのか
「健康管理などめちゃくちゃだった」
《24日午後3時15分、東京都渋谷区桜丘町の高層ビルの一室で、元タレントの飯島愛さん=本名・大久保松恵=(36)が倒れているのを知人女性が発見し、119番通報した。飯島さんはすでに死亡しており、警視庁は25日に行政解剖して死因を調べる。/渋谷署によると、この部屋は飯島さんの自宅で、リビングでうつぶせに倒れていた。目立った外傷はないという。女性は数日にわたって飯島さんと連絡が取れなかったため訪問。管理人の鍵を使い入ったという。(中略)07年3月に芸能界を引退したが、今月6日には宇都宮市であったエイズ啓発の催しに出演していた》
当時、性に関して悩みを持つ女性らを応援するビジネスも始めた。オリジナルのアダルトグッズやコスメに関するビジネスもスタートさせようと奔走していたという。「この国の性は貧しい。モラルとか美徳のフリをした気恥ずかしさや後ろめたさがいつもどこかで邪魔をしている」と真顔で心配していた。
渋谷署によると、死因は肺炎。事件性はなかった。発見された時点で死後約1週間がたっていたとみられたが、友人の中には「健康管理などめちゃくちゃだった。あれでは病気になっても仕方がない」と話す人もいる。自宅マンション近くでは、深夜にふらついたり、裸足で歩いたりする奇行も目撃されている。携帯電話で大声で怒鳴っていたこともあったという。
訃報はクリスマスに沸く日本だけでなく、海の向こうの台湾でも大きなニュースとなった。規制が厳しい台湾では、自国制作のセクシービデオが少なく、日本の作品が人気。飯島の出演作は1990年代に話題となり、翻訳・出版された自伝も15万部が売れたという。
そのため飯島の死に対する関心は高く、高級紙「中国時報」が1面で報じるなど各紙が特集を組んだ。そこでは、「彼女は台湾男性共有の恋人だった」「心の中に穴があいたようだ」といった識者やファンのコメントを紹介している。
そもそも1年前、レギュラー番組を4本も抱えながら、突然の引退劇をめぐりさまざまなことが報じられた。
腎盂炎(じんうえん)といわれた健康問題、周囲に対する極度の不信……。2007年3月9日付のブログではこう綴っている。
《TVや週刊誌が騒いでも、それに対してコメントをする気は今、ありません。だから、臆測で色々と悪く書く媒体もあるんだよね》
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