ヘンリー王子とチャールズ国王の雪解けムードに逆風 新たな“暴露本”を執筆した「メーガン妃のチアリーダー」とは

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チャールズ国王とヘンリー王子は雪解けムード

 本文の一部が「ピープル」誌に掲載される前の14日、英ロンドンではチャールズ国王の誕生日パーティーが開かれた。当然ながらヘンリー王子夫妻の動向が注目され、まずは英紙「サンデー・タイムズ」が「出席を断った」と報じた。すると夫妻のスポークスマンが「断っていない。招待に関する連絡はない」と米メディアを通じて反論。結局はBBCが「当日にヘンリー王子がお祝いの電話をする予定」と、騒ぎを鎮めるかのように報じた。

 英紙「テレグラフ」によると、実際にかけられたお祝いの電話は、関係の修復を開始したいという願望を双方が示した“転換点”となり、翌週に改めて話すという約束につながったという。ヘンリー王子は1月に自叙伝「Spare」を出版した際、インタビューで父親との和解を望んでいると明らかにしていた。

 今年は、ヘンリー王子の止まらない王室批判にメーガン妃も困惑しているという説や夫妻の離婚準備説、ヘンリー王子あるいは夫妻での王室復帰を考えている説、英国で家を探している説なども流れている。

 米国でのビジネスに先行き不安があり、支持率も低下している現状では、柔和路線が妥当といえるだろう。もちろんこの雪解けムードを「金儲けのために王室とのつながりを保持したいようだ」ときっぱり断じるジャーナリストもいる。

新刊の内容次第で「和解のチャンスはすべて消える」

「デイリー・メール」の記事では、30年近いキャリアを誇る王室ジャーナリストで作家のフィル・ダンピア氏が「スコビーが彼ら(ヘンリー王子夫妻)の代弁者であり、直接的か間接的に情報を得ていることは誰でも知っている」とした上で、チャールズ国王が常にヘンリー王子に対して「扉を開いて」いるにも関わらず、スコビー氏の新刊に「深刻な内容」があれば、「和解のチャンスはすべて消えるだろう」と予言した。

 王室評論家のリチャード・フィッツウィリアムズ氏は「サセックス公爵夫妻はスコビーが自分たちの代弁者なのか、それとも友人なのかをよく考えなければならないだろう。この本の出版後も、ハリー王子とメーガン妃がスコビーと関わりたいと思うかどうかは興味深いところだ」と述べた。

 さらに、英王室を描いたNetflixドラマ「ザ・クラウン」第6シーズンの配信開始(前半4話)から約10日後という出版タイミングにも苦言を呈した。12月14日から配信の後半6話では、ダイアナ妃の幽霊が出演する可能性が高いと物議を醸している。

 果たして『Endgame』は、英王室のみならずヘンリー王子夫妻にとってもありがたくない内容なのか。「ウィリアム皇太子はヘンリー王子を弱体化させるため英メディアに極秘協力すらしている」とまで発言したスコビー氏の著書は、どこまで受け入れられるのだろうか。

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