不自然な“サングラス着用”写真も…池田大作氏の“長きにわたる不在”を「聖教新聞」はどう報じたか

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「誰か判別できない」距離での撮影

 さて、いままで見てきたように、池田の写真は最初2012年に第3面に掲載され、その後は3回連続して1面カラーで掲載された。しかし、その後は池田の写真はなかなか掲載されず、その動向だけが記事で報じられた。

・2016年1月21日 池田夫妻が埼玉文化会館を訪問したというリポート記事
・2017年4月6日には立川市にある立川文化会館を訪問のリポート記事
・2018年3月4日には信濃町にある創価女子会館に訪問したというリポート記事

 これらが掲載されたのはいずれも1面だが、写真はない。次に写真が掲載されることになるのは、じつに4年を経た2019年8月23日。埼玉県と長野県の道場を訪れたことを綴った、池田名義の随筆「『人間革命』光あれ」に添えられた写真だ。

 ただし1面ではなく3面での掲載で、12年8月の写真と同様、帽子をかぶりサングラスをかけた池田が、カートに乗っている構図である。運転手の顔はよく見えないが、池田の隣に帽子をかぶった年配の女性が座っており、おそらく香峯子夫人だと思われる。

 キャプションには〈初訪問から40周年――一緒に人材錬磨の歴史を築いてきた役員の友に、感謝の挨拶を(今月9日、長野研修道場で)〉とあるが、運転手と香峯子夫人とみられる女性が信者のほうを向いているのに対して、池田は正面を向いて両手をテーブルのようなものに乗せている。一見すると「動き」がまったく見受けられない。カートの周囲を取り囲み拍手をする信者、そちらを見る運転手と女性、そしてまったく動かない池田……。明らかに池田だけが浮いて見えるのだ。

 さらにいえば、これまでの写真と比べると、撮影者との距離が遠く、表情や体型がほとんど分からない。帽子とサングラスを身につけていることもあり、本当に池田本人なのかどうかも判別ができないほどである。

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