今年のNHK紅白を占う ジャニーズファンからすとぷりに異論、民放局員は「伊藤蘭と藤井フミヤが匂いますね」肝心の視聴率は?

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視聴率30%割れか

「最高視聴率81・4%を記録したのは60年前の1963年です。以来、数字が下がり始めたため89年に前半・後半に分けた2部制を採用したものの、かえって下降は加速しました。前半は30%台が多くなり、2006年には30%を割る寸前の30・6%を記録。後半で50%以上を記録したのは99年の50・8%が最後で、一昨年には34・3%を記録しています。今年はこの記録を下回るのは確実と見られており、前後半とも30%超えすら危ういのではないかという声もあります(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)」

 NHKに打つ手はあるのだろうか。

「昨年は、12月に入ってから松任谷由実 with 荒井由実、加山雄三 、純烈の応援ゲストとしてダチョウ倶楽部と有吉弘行、桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎、さらに安全地帯らを小出しにして、前半31・2%、後半35・3%となんとか史上最低を免れました。今年も同じような手を打ってくるはずです」

 まずは伊藤蘭の単独初出場が気になるという。

「今年はキャンディーズのデビュー50周年ということでベスト盤を発売しましたが、NHKとしては朝ドラ『ブギウギ』のヒロイン・趣里の母親として目を付けたのでしょう。趣里は笠置シヅ子の『ラッパと娘』をフルコーラで熱唱して絶賛されたばかり。彼女を企画コーナーに出演させ、母親の伊藤と父親の水谷豊、さらに『ブギウギ』で服部良一をモデルとした羽鳥善一を演じる草なぎ剛が加わればテッパンです」

 そして26年ぶりに返り咲いた藤井フミヤ。

年間高視聴率ベスト10も無理

「今年は司会陣の一人としては有吉弘行が選ばれました。彼が猿岩石としてミリオンヒットを記録した『白い雲のように』は、藤井フミヤの作詞です。これに作曲の弟・藤井尚之が加わり、猿岩石の復活となる可能性もあります」

 とはいえ、昨年、有吉は純烈に加わる形で「白い雲のように」を披露している。

「今年は『進め!電波少年』(日本テレビ)の出演メンバーを集めて大同窓会という手もありますが、なかなか難しいでしょうね」

 果たして盛り上がるのだろうか。

「桑田佳祐やユーミンといった隠し球も、昨年、使ってしまいましたからね。最低視聴率を免れるには、毎年、噂だけが流れる松田聖子と中森明菜の歌姫復活共演くらいしかないと思います」

 かなり厳しい状況のようだ。

「今年はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が高視聴率を記録し、全7試合が40%超えでした。加えて、試合に付随して放送されたテレビ朝日の『サタデーステーション』が38・2%(3月11日)、『サンデーステーション』が34・0%、『報道ステーション』が43・6%(3月16日)を記録。これだけで年間高視聴率のベスト10が埋まってしまいます。年間ベスト10に『紅白』は入れないかもしれませんし、ひょっとすると今年1月3日の『箱根駅伝 復路』の29・6%にも敗れる可能性が出てきました」

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