「国民に尊敬されない総理」岸田政権は「単独過半数割れが見えてきた」ことで焦っている
国民からの尊敬
「自民党の衆院勢力は現在262。イメージ的に290くらいあると思っている人も割といるのではないでしょうか? 過半数は233なので30議席減らすと単独過半数割れとなります。公明は現在32議席で、こちらも支持率が低下傾向であるのに加えて支持母体・創価学会の池田大作名誉会長が死去したことが何より大きく、今後の選挙では苦戦を強いられる可能性が高い。仮に25議席程度とすると、自公合わせても常任委員会の全てで委員長を出したうえで過半数の委員を確保できる絶対安定多数(261)を確保できない可能性があります」(同)
それが現実となれば岸田首相の退陣は避けられないわけだが、自民党内ではそうならないための「選挙の顔」選びがうごめき始めてもいる。
「このまま解散できない状況が続けば、来年9月の自民党総裁選で総裁に選ばれた人が次の衆院選を戦うことになりそうです。それまではまだ時間もあるので、岸田政権の方に支持の揺り戻しが起こる可能性はもちろんあります。ただ、永田町関係者との会話の中でよく出てくる話として、“岸田首相が国民から支持されていないという以上に国民から尊敬されていないのでは?”というものがあるんです」(同)
「あなたは今の総理大臣を尊敬していますか?」……そういう項目が世論調査に組み込まれているなら、国民からの評価の低さがよりクリアになってしまうのではないかという指摘だ。もちろん歴代首相とて、万人に尊敬されていたとは言えないのだが、岸田総理の場合、熱い支持者のようなものが見えづらいという点は否めない。かの麻生太郎首相(当時)ですら、一部には熱烈なファンを抱えていたのだ。
裏返せば、目に見えている数字以上に岸田政権は国民から支持されていないということになるのだろう。
[2/2ページ]