強制離党の維新県議が告発 「馬場代表と二階さんの間で密約があったとしか考えられない」
“不公平な裁定”の理由
しかも林県議によれば、山野市議の方がむしろノルマ未達の状態。処分対象者であるという。
では、なぜこんな“不公平な裁定”となったのか。林県議は背景に、ある“密約”の存在を主張する。林県議の妻は今年4月の衆院和歌山1区補選で自民党元職の門博文氏(58)らを破り、初当選を果たした林佑美衆議院議員(42)なのだが、
「馬場伸幸代表(58)と自民党の二階俊博元幹事長(84)の間に、次期衆院選で1区の妻の議席を自民の鶴保庸介参議院議員(56)に譲ろうという密約があったとしか考えられません。見返りは、問題山積の大阪万博に対する政権与党の協力です。そのために、まずは私を党から追い出したかったのでしょう」
維新は書面で、
「問題発覚後に寄付を行ったのだから、処分理由がないとの林県議の強弁は悪質」
などと回答したが、政治アナリストの伊藤惇夫氏は、
「維新は党内規約も固まっておらず、ガバナンスがうまくいっていない。だから、もめ事が起こる。急造政党の軋みが出ているのでしょう」
とあきれる。身を切る前に、まずはその身を立て直す必要がありそうだ。
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