品川ヒロシ、米国で新たに“製作費15億円映画”の監督に 「僕も『大腸』と書かれたビニール袋を山ほど搬入したい」

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米国のプロデューサーに呼ばれて米国へ

 もともと映画好きの品川は、20年以上前から映画関連の番組出演や雑誌連載を続けていた。2003年にオムニバス映画の一編で監督・脚本・主演を務めたのは、そこでの発言がきっかけだ。2008年に「ドロップ」で商業デビューを果たした後は、コメディ映画やゾンビ映画、青春映画の監督・脚本を手掛けている。

 今回の「OUT」は劇場公開作の6作目。映画監督の活動が軌道に乗っている品川だが、今年に入って米国映画への挑戦を公言し、6月から9月まで現地に滞在していた。目的はなんと、米国のプロデューサーと組んでインディーズのゾンビ映画「Among the Dead(アモング ザ デッド)」の監督を務めるためだ。

「『2ガンズ』『ヘルボーイ』や、HBOの人気番組を手掛けるプロデューサーがゾンビ映画を撮れる監督を探していたんです。そこで、米国在住の知人が僕の監督した移動型お化け屋敷プロジェクト『無顔』の映像を見せたら、凄く気に入ってくれて。あまりにトントン拍子に話が進むので、芸人騙しのドッキリかと思いました。しかも、その人はスキンヘッドに白い髭という、まさにイメージ通りのプロデューサー(笑)。でも米国に3カ月間もいられたし、『最終的には嘘だった』でもいいかなって」

 プロデューサーはもちろん“本物”だったが、残念ながら作品は完成していない。ハリウッドで実施されたストの影響を受け、撮影が2024年に延期されてしまったのだ。さぞかし悔しいだろうと思いきや、「実は僕、そこで焦らないタイプなので」と、笑う。

「別に企画が中止になったわけじゃないし、たとえ中止になったとしても、僕に声をかけてくれた人がいたっていう事実は変わらない。また米国に行って彼らに会えば別のチャンスが広がるだろうし、韓国にも親しい監督やプロデューサーがいるから人脈を広げてもいい。インドに行くのもいいかも。いずれにせよ、国内外に限らず映画に向かうことをしていればいいかなと思います」

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