品川ヒロシ、米国で新たに“製作費15億円映画”の監督に 「僕も『大腸』と書かれたビニール袋を山ほど搬入したい」
アクションシーンを撮るために惜しまない努力
出演者たちは「誰よりもアクションや不良に詳しい」「現場ではキャストのお手本」「監督が一番動けるからプレッシャーだった」と品川のアクション演出を称賛する。品川は数年前から体を鍛え始め、ジークンドーや柔術など、いくつかの格闘技に挑戦していた。
「鍛え始めた目的は、強くなることではなく、映画で使いたい技、見栄えのする技を僕自身が修得しておきたいから。現実の格闘技は地味ですが、稀に漫画や映画みたいに派手な動きをすることがあります。そんな技を自分の中にストックしておく。実際に習って覚えておけば動けるようになるので、役者に教える時やアクション監督に説明する時に役立ちます」
そこまでやる理由は「好きなアクションを撮りたいから」に尽きる。
「自分が知らないと、その技の魅力がどこにあるか分からないし、伝わらない。今は格闘技を知らない人でも楽しめるように意識して、アクションシーンを作っています」
品川はカット割りの映画本などを読み漁る研究家でもある。あらゆるジャンルの映画を見まくって、気になった手法を自分のものにしてきた。
「作品を数多く見るというよりは、アクションやホラーはコマ送りで見るなど、一つの作品を何度も観ています。好きな映画のメイキングもよく観ますね。映画のアクションシーンだけをつないで観ることもあります。これは勉強というより、好きで観ているんですけどね(笑)」
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