90歳「黒柳徹子」が民放特番を行脚で話題…そして「NHK紅白」にも出演する胸の内

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人生の総仕上げ?

「1933(昭和8)年生まれの御年90。一緒に同じ老人ホームに入ろうと約束していた女優の山岡久乃さん(1926~1999)、池内淳子さん(1933~2010)、同じNHK出身の親友・野際陽子さん(1936~2017)も、すでにこの世にいません。そろそろ引き際を考えてもおかしくないと思います。しかも、長年レギュラー解答者を務める『ふしぎ発見』では、草野仁アナ(79)が総合司会の座を譲り、来年3月にはレギュラー放送の終了が発表されました。『徹子の部屋』に何度も出演している関口宏さん(80)も、『サンデーモーニング』(TBS)の司会を退くことが決まりました。人生の総仕上げに入っているということではないでしょうか」

「1周回って」では、「徹子の部屋」最終回のゲストは松任谷由実とも明かしていた。それを見越して、NHKも「紅白」への起用を決めたのだろうか。

「NHKの目論見は別のところにあると思います。確かに彼女は日本のテレビ史を代表する芸能人であり、NHKの草創期を語るに相応しいと思います。『紅白』では1958年の第9回を皮切りに、80年から83年まで4年連続で紅組司会、2015年には総合司会も務めました。ゲスト審査員は常連と言ってよく、昨年も審査員席にいました。ただし、今年は企画コーナーでの出演ですからね。これまでとはちょっと違います」

「紅白」出演のワケ

「11月13日に出場歌手が発表されました。ジャニーズ枠がなくなったとはいえ、若い視聴者にはMrs. GREEN APPLEやOfficial髭男dism、あいみょん、Adoがいるのでいいかもしれませんが、大票田の高齢者は物足りないと感じているはず。男性の最年長がさだまさし(71)ですからね。黒柳さんを出すことで最低限の数字は確保したいと思っているのでしょう。そして、テレビ放送70年の企画コーナーはもちろんあるはずですが、朝ドラ『ブギウギ』推しもあると見ています」

 司会には今年前期の朝ドラで高評価だった「らんまん」の浜辺美波もいるが?

「『らんまん』の主題歌はあいみょんですから、もちろんそれもあるでしょう。しかし、『ブギウギ』のモデルである笠置シヅ子(1914~1985)が現役の歌手時代(1957年に廃業)に共演したことがあるのは黒柳さんだけです。そのエピソードも使われると思います」

 彼女は「1周回って」で笠置との共演について語っていた。NHK専属のテレビ女優になったばかりの頃、「東京ブギウギ」を歌う笠置の後ろを通る娘役として出演。そこで何度もNGを出してしまい、スタッフに注意されていると、

黒柳:笠置さんが私のほうを向いてね、「大変でんなぁ」っておっしゃったの。いい人だなあって……。

「さらに、今年の『紅白』出場者には伊藤蘭がいる。言うまでもなく、『ブギウギ』でヒロインを演じる趣里の母親です。趣里は12月に笠置シヅ子のヒット曲でミニアルバムを発売しますが、彼女にも歌わせるでしょう。そこに伊藤も登場。NHKとしては家族モノを仕掛けたい。父親の水谷豊も引っぱり出そうという考えがあるかもしれません。そのキーパーソンこそ、黒柳さんです。NHKにとって彼女は最終兵器ですよ」

デイリー新潮編集部

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