悪質ホストの「背後に犯罪グループ」 警察庁長官“異例発言”で浮上した「半グレが売掛金を回収」「海外の風俗店に“トバす”」驚きの実態

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オーストラリアの風俗店に…

「ナチュラルは歌舞伎町を拠点とし、登録メンバー1000人を擁するイケイケ集団。ホストが売掛の回収のため、女性客を風俗に“落とす”ことはいまもフツーにありますが、最近は女性が“自発的”に働くよう仕向けることが徹底されている。その際、スカウトを介して稼ぎやすい風俗店を紹介してもらうケースは少なくない」(同)

 ホストにとってはスカウトを使ったほうが回収を確実に行えるなどのメリットがある一方、スカウトにとっても街中で女性に声をかける手間が省け、ラクして紹介先の風俗店から女性の稼ぎの一部をマージンとして“ピンハネ”できる利点があるという。

 都内でアテンダー業を営むモデルプロダクション社長がこう続ける。

「今年に入って“海外出稼ぎ”がブームになっていますが、実はホストが売掛清算のため、オーストラリアなど海外の風俗店に女性客をトバすケースが増えています。“海外なら身バレしないし、月200万円稼げる”などの甘言にたぶらかされ、異国の店舗型ヘルス店で働いている女性を複数知っている。たとえばオーストラリアに観光ビザで入国した女性が1~2週間で50~100万円程度を稼いで帰国。すこし期間をおいてまた“出稼ぎ”に行く……を繰り返すパターンが多い」

 ホストと違法な海外への仲介業者が結託したことで生まれた、売掛回収の「最新トレンド」の一つという。

「闇カジノ」「違法薬物」の影

 警察当局が悪質ホスト“掃討作戦”へと舵を切る契機となったのは、詐欺罪などで公判中の「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)の事件とされる。騙し取ったカネと知りながら渡辺被告から詐取金4000万円を受け取ったとして組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等収受)の容疑で、ホスト側も逮捕する「異例の攻勢」に出たのだ。

「パパ活や大久保公園周辺で男性から声を掛けられるのを待つ女性たちの多くが、その動機としてホストに貢ぐことを挙げており、警察当局も“元凶”であるホストへの取り締まりは急務と考えていました。同時にホストの背後に闇カジノや違法薬物との繋がりを指摘する情報も以前から寄せられており、ホスト摘発を突破口に、その周囲に棲息する反社勢力にも捜査の手を伸ばしたい意向です」(前出・社会部記者)

 どこまで「暗部」に斬り込めるか。捜査の行方に期待がかかる。

デイリー新潮編集部

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