ホラン千秋 17歳で「魔法戦隊マジレンジャー」に出演してからは苦労の連続…一茂&出川を相手に見せる彼女の“凄さ”とは
6歳の頃からキッズモデル
ホラン千秋(35)の快進撃が止まらない。2022年のテレビ出演本数は374本(ニホンモニター調べ)だったが、今年は上半期で198本。現在のレギュラーは帯の報道番組1本とバラエティ2本、ラジオ1本だが、10月からは小池栄子主演の連続ドラマ「コタツがない家」(日本テレビ、水曜午後10時)にも出演している。
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さらに「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ、金曜午後9時58分)の11月10日放送分からナレーションを担当するなど、ジャンルを問わない活躍ぶりだ。だが、そんな現在のポジションを築くまでに長い苦労があった。
ホラン千秋は1988年9月28日、東京都多摩市でアイルランド人の父と日本人の母との間に生まれた。6歳の頃からキッズモデルを始めているので、芸歴は20年以上になる。とはいえ、当時は仕事という認識もなく、可愛く撮ってもらえることが楽しいから続けていたという。
芸能の仕事を本格的にやろうと決意したきっかけは、1996年8月にデビューしたSPEEDだった。14歳でアーティストと俳優が多数所属する事務所「アミューズ」に所属するが、上戸彩や井上真央など10代の女優が大活躍していた状況などもあり、歌手ではなく女優への道を歩むことになる。
高校卒業の頃に仕事がほぼなくなり米国へ
2005年の冬、スーパー戦隊シリーズ第29作「魔法戦隊マジレンジャー」で連ドラ初出演を果たしたが、そこから先は苦労の連続だった。
彼女と同じ1988年生まれの女優といえば、新垣結衣や戸田恵梨香、吉高由里子などいずれもいまや連ドラ主演クラスだ。当時のホランは連ドラに出演できてもせいぜい端役で、主要な役はそうした“将来のスター”たちが演じた。
高校卒業の頃に仕事がほぼなくなったため、ホランは2007年に青山学院大学文学部英米文学科に入学する。とはいえ、キャンパスライフを楽しむ気にはなれず、青春を謳歌している人たちを横目に見ていた。また「授業料の元を取ってやる」と講義を前列で聴き、それ以外の時間はバイトに費やした。
大学生活を2年続ける中、数少ない仕事も次につなげることができない。年齢の壁にも阻まれ、オーディションの数は激減した。そこで抜本的に環境を変える必要があると、米国のオレゴン州立大学への演劇留学を決意する。
日々のレッスンに苦戦しながら演技を学んだ1年間で発見したのは、自身の新たな可能性だった。友人たちとの会話の中で「人に伝えることが大好き」ということに気づいたのだ。
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