「諦めること」で人生を切り開いてきた横尾忠則 「“一見おいしいけど実は悪魔”なことから逃げてきた」
今回も前回に引き続いて、帯津良一先生の話です。ご本の中に「諦めるということ」について書かれた文がありました。先生は「ナイス・エイジングの立場からすると、歳をとって諦めることを前向きにとらえたい」と語っておられます。さらに先生は、九鬼周造さんの書『「いき」の構造』の中から引用されています。諦めとは、「運命に対する知見に基づいて執着を離脱した無関心である」と。
僕は歳を取る前から、つまり子供の頃から、何かメンドー臭いことに出会ったり、そうなるかな、と思うと、すぐ諦めてしまう癖がありました。...