フジテレビは“秋の大改編”で大苦戦「振り向けばテレ東」どころか誰もいない状況に…唯一、評価されている新枠は

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テレ東に抜かれた

「前作『この素晴らしき世界』は、鈴木京香(55)の降板で急遽、若村麻由美(56)を主役に据え、平均視聴率3・9%と大苦戦しましたが、それよりはマシという程度。昨年大ヒットしたドラマ『silent』の脚本家とプロデューサーが再タッグを組みましたが、視聴率は物足りない数字です」

 木曜ばかりではない。

「火曜も苦戦しています。オードリーの若林正恭(45)が司会の『潜在能力テスト』を打ち切り、深夜から火曜21時台に昇格した『突然ですが占ってもいいですか?』は、11月7日の世帯視聴率が3・5%、4月にスタートした22時台の『ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV』(関西テレビ制作)は3・1%といった具合です。また、水曜20時台に移動した『アンビリバボー』の前番組は『世界の何だコレ!?ミステリー』と、似たようなコンセプトの番組が続く編成となったのもナゾです」

 その結果……、

「11月第2週のゴールデンの世帯平均は5・2%と、テレビ東京の5・3%よりも下回った。つまり民放最下位となってしまいました。『振り向けばテレ東』と揶揄された時代もありましたが、今や振り向いても誰もいない状況です」

 もちろん、全て失敗というわけではない。

「54年ぶりに金曜21時に新設したドラマ枠の第1弾『うちの弁護士は手がかかる』は健闘しています。ところが、主演のムロツヨシ(47)が実生活で腹膜炎となってしまい、ドラマのほうも急遽、盲腸で入院する設定に。その影響か、昇り調子だった視聴率も下がってしまいました」

 踏んだり蹴ったりだ。なぜ上手くいかないのだろう。

「94年、日本テレビがフジから年間視聴率三冠王の座を奪った際、フジの番組やフォーマットを徹底的に研究したそうです。しかし、今のフジには、そうした姿勢が感じられません。港社長の成功体験が邪魔をしているのでしょうか」

 港社長は9月の社長会見で「1年かけて一番楽しくて面白いコンテンツを作るテレビ局になることを目指す」と語った。果たして――。

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