西武が提示した“新年俸”が低すぎて大ショック? 山川穂高のFA宣言に、関係者は「ライオンズに残った方が……」
出るも地獄、残るも地獄
では山川を欲しがる球団はどこか。まず、当初一番に名乗りを上げると言われたソフトバンクは巨人との間で、ウォーカー(32)獲得のトレードを成立させたため、交渉はしないのではないかとみられていたが、4年総額20億円を提示する、との一部報道も。3年も遠ざかっている優勝を目指すためとはいえ、もしこの大型補強が実現したら、ホークスファンはどう思うだろうか。
次に、2年連続最下位で、崖っぷちに立たされている中日。
「立浪和義監督(54)が明かした、新外国人選手の調査に関する進捗状況によれば(11月13日)、ウインターリーグが開催されているドミニカ共和国に大塚晶文投手コーチ(51)らを派遣していますが、手応えはないようです。長打が打てて三振が少ないバッターが欲しいとも言っていましたが、そんなスゴイ選手がいたら、とっくにメジャーリーグと契約しています」(名古屋在住記者)
結局、「未知数の新外国人選手よりも山川」という声が強まりつつあったというが、こちらは巨人を退団した中田翔(34)にも注目している。もっとも、中日の一塁には来季から外国人選手枠から外れるビシエド(34)がいて、捕手の宇佐見真吾(30)もファーストでの守備練習に参加していた。
「フェニックスリーグの期間中、山川はサードの練習もしていました」(地元メディア関係者)
どちらの球団にせよ、問題を起こした山川獲得後の状況にも対応する覚悟 があるのかどうかは分からない。今後、事件の被害者と民事裁判という展開になった場合、全てが完全決着するまで、公式戦には出場できないだろう。
FAのルールでは、交渉する球団が現れなかった場合、宣言前の球団の保留選手名簿にいったん記載される。もちろん、西武との再交渉は可能だが、そこでも話がまとまらなかったときは現役生活を終えるしかない。保留者名簿に戻した場合、西武は一人分の支配下選手枠を失ったまま、オフの補強を行わなければならない。来年1月10日以降も山川との残留交渉が続けば、保留手当てを支払う義務も生じる。
山川にとって、今後も厳しい状況が続く。
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