支持率急降下! “青梅ショック”で追い込まれる岸田総理に「麻生太郎の悪夢」の再来

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悪夢の再来

 そこで岸田総理にとっていよいよ現実味を増してきているのが、“麻生太郎・菅義偉の悪夢の再来”である。

「08年に自民党総裁選に圧勝し、総理に就任した麻生さんはその余勢を駆って、早期解散を模索するも、叶わず、失言などで支持率をズルズルと下げ、解散を先送りせざるを得ませんでした。結果、追い込まれる形で解散に踏み切り、09年に政権を民主党に明け渡すことになりました。また、20年に総理となった菅義偉さんもコロナ禍の対応で支持を失い、解散権を行使できないまま、退陣せざるを得なくなりました。岸田総理もその轍を踏まんとしているのです」(政治部デスク)

 そのため、自民党幹部や党の事務方の中には年内にもという“早期解散論”を唱える者もいる。

「先の通常国会の会期末に、さる自民党幹部が火元となって解散風が吹き荒れました。今月9日には、各メディアが“解散見送り”を報じるも、党内には“早く解散すべきだ”という声があったのも事実です。しかし、政権の副大臣や政務官が次々更迭される中で、頼みの綱だった減税策も世間では総スカンを食らっている。こんな状況では解散などできるはずもなく、このまま来年に解散を持ち越していけば、ますます解散できない状況が続いていく。そこへきて、青梅市長選のショッキングな結果が舞い込んだわけですから、岸田さんが麻生さんや菅さんと同じような状況になってしまう可能性はより高まったと言えるでしょう」(政治部デスク)

支援態勢ができていない

 岸田総理は、来年以降、解散ができるか。もう一つの試金石となりそうなのが、来年1月に投開票される八王子市長選だ。

「現状では自民党と公明党が支援する元都職員と都民ファの前都議が立候補を表明しています。しかも、八王子は萩生田光一政調会長の地盤であり、都内でも公明党が強いことで知られる土地柄です。ただ、八王子市長選をめぐっても自公の間のすきま風が指摘されていて、元都職員の候補に対して、創価学会がバリバリ支援していくような態勢にはなっていません。今後、別の候補が立たないよう、自民・公明VS都民ファ・国民の構図に持ち込めるか、がカギになりそうで、自民にとってはこの市長選がとれなければ、政権運営はさらに苦しくなるでしょう」(都民ファ関係者)

デイリー新潮編集部

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