支持率急降下! “青梅ショック”で追い込まれる岸田総理に「麻生太郎の悪夢」の再来
一騎打ちの構図
岸田政権の四面楚歌ぶりに拍車がかかっている。11月11、12日に実施された産経新聞社・FNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査によれば、内閣支持率は27.8%と前回(10月)に比べ、7.8%も減らす結果となった。
【写真】支えは家族だけ!インスタライブではしゃぐ岸田総理夫妻
すでに危険水域に突入している岸田政権だが、さらに追い打ちをかけたのが、“青梅ショック”だった。
12日に投開票された東京・青梅市長選で自民・公明が推薦した現職候補が落選したのである。立候補していたのはいずれも無所属の二人の候補で、一人は3期目を目指す現職市長の浜中啓一氏、対するは新人で前市議の大勢待利明氏だった。浜中氏は自民党と公明党の推薦を、大勢待氏は国民民主党と都民ファーストの推薦を得て、一騎打ちの構図となっていた。
自民党関係者が言う
「今年の10月に行われた立川市選挙区の都議補選では、定数2にもかかわらず、自民党候補は落選。その大きな要因とされたのが、公明党との連携です。公明党が自民党に推薦を出さず、実質的に、自公の選挙協力がない形で、自民党は敗北してしまいました。改めて、自公連携の重要さが浮き彫りになり、今回の青梅市長選では公明党が推薦を出していた。自民側は“絶対に負けられない戦い”だとして、必勝を期していたのです」
徹底的な戸別訪問を展開
実際、自民党東京都連会長である萩生田光一・党政調会長や今井絵理子参院国対副委員長らが応援に入り、地元選出である井上信治衆院議員はもちろん、その秘書も地元張り付きで支援に奔走していたという。ところが、結果は9000票近い大差をつけられての敗北。
「自民党東京都連は相当ショックを受けていました。自民が推薦した現職市長は地元での人気がなく、前回選挙も約2500票差という、僅差での勝利でした。そのため、今回は危機感を持って、今春から選挙対策に取り組んでいたようですが……。一方、都民ファと国民が推薦した対抗馬の大勢待氏は徹底的な戸別訪問を展開。さらに、青梅市を地盤とする都民ファ代表の森村隆行都議は公明党と浅からぬ関係があることで知られています。今回、公明党が支援に入っても勝てなかったことの意味はとてつもなく大きいと言えます」(同)
危機感を募らせるのは、東京都選出の自民党議員である。
「東京都における自公の選挙協力については、今年の5月、公明党の石井啓一幹事長が“東京における自公の信頼関係は地に落ちた”と語り、事実上、決裂しました。東京28区と29区の選挙区調整がつかなかったことが原因ですが、結局、9月に岸田総理と公明党の山口那津男代表のトップ会談で選挙協力が復活することになりました。ただ、実際の協力関係は各選挙区の議員と公明党との関係性の深さによって違っているようです。つまり、公明党への貢献度が低ければ、当然選挙協力はしてもらえないわけで、今回の青梅市長選の結果を他人事と思えない議員は少なくありません」
[1/2ページ]