女子ゴルフの稲見萌寧、馬場咲希は米国ツアーに挑戦する? 馬場が狙うは「史上初の日米同時合格」
茨城県の太平洋クラブ美野里コースで行われた日米女子ツアー共催「TOTOジャパンクラシック」で、東京五輪銀メダリストの稲見萌寧(24)が優勝を果たし、賞金30万ドル(約4500万円)と米ツアー出場資格を獲得した。1年3カ月ぶりという久々の美酒は、
「腰痛を乗り越えての勝利。無類の練習好きで、腰痛は“練習しすぎ”が原因ではないかといわれています」
とゴルフ記者が語る。米ツアー挑戦については、
「渡米志向のなかった稲見が、『じっくり考えてチームのみんなと相談して決めたい』と。予選会を受けずに済む権利を得たのですから、挑戦すると思いますよ」
世界中の精鋭が集う米ツアーは、レベルのみならず賞金も高い。国内ツアーは年間38戦で賞金総額44億9千万円にとどまるが、米ツアーは35戦で1億140万ドル(約171億円)だ。
その結果、今季は古江彩佳、笹生優花、畑岡奈紗はじめ、西村優菜、勝みなみ、渋野日向子ら7人もの日本人選手が参戦に至っている。
史上初の日米同時合格も
そして、来季の米ツアー挑戦が期待される選手がもう一人――昨年の全米女子アマチュア選手権を制した馬場咲希(18)である。
馬場は今月3日、日本女子プロゴルフ協会のプロテストで2位に入り合格。今月下旬に行われる国内ツアー予選会の参加資格を得たが、そちらには出ず、同時期に行われる米ツアー予選会に出場し、史上初の日米同時合格をもくろむ。
「目標は45位以内で、上位であればあるほど出場機会は増えます」
米ツアー予選会に落ちたらどうなるのか。
「いや、“全米女子アマ覇者”の馬場なら国内予選会は受けずとも主催者推薦で最大8試合に出場可能。好成績を残せばさらに出場チャンスが増えます」
過去、畑岡が国内ツアーをほとんど経験することなく渡米し、通算8億円以上を稼いでいる。馬場も同じ道を歩むのか。それはそれで寂しくもあるが……。