日本の政治家はなぜ二流ばかりなのか――「経済重視」の商人国家を待ち受ける「残念な末路」

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 10月の所信表明演説で、岸田文雄首相は「経済、経済、経済」と連呼し、経済重視の姿勢を打ち出した。しかし、歴史的に見れば、ベネチアやオランダなどの「商人国家」は、厳しい国際政治の中でその地位を守ることができなかった。

 戦後の国際政治学をリードした高坂正堯(1934~1996年)氏も、「経済合理性だけでは政治家は務まらない」と警鐘を鳴らしている。高坂氏の「幻の名講演」を初めて書籍化した新刊『歴史としての二十世紀』(新潮選書)から、一部を再編集して紹介する。...

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