「岸田総理では次の衆院選は…」「年内解散の可能性は高い」 迷走続きの総理への議員のホンネ
迷走を続ける岸田文雄政権が行き詰まっている。起死回生の所得税減税は不発に終わり、一方で防衛増税は撤回せず。すっかりチグハグぶりを露呈した格好だ。
政治部デスクが解説する。
「内閣支持率は下落を続けています。与党内では“年明け早々に岸田おろしが始まる”との観測も出ていますが、岸田総理が機先を制して、年末から年始に衆院解散を決断する可能性は捨て切れません」
岸田総理が所得税減税の実施に言及したのは10月20日。直後の参院徳島・高知選挙区で自民党は惨敗を喫した。楽勝とみられた衆院長崎4区でも、野党に肉薄を許している。
「減税を訴えて支持率が下がるなんて、聞いたことがない。“増税メガネ”のイメージが定着し、多くの国民が総理の言葉に耳を貸さなくなりつつありますね」
自民党の若手議員も、あきれた様子で後を引き取る。
「岸田総理では次の衆院選は厳しい。9月の内閣改造で起用した政務三役の相次ぐ辞任で党内は浮足立っています。解散の時期はさておき、若手を中心に“早く新しい選挙の顔が欲しい”と焦りが広がっています」
温存してきた切り札
岸田総理が訴えた“新しい資本主義”は、永田町でも「まだ本質が見えない」(閣僚経験者)と不評だ。
「国民に不人気といえども、岸田総理は簡単には引き下がらないはずですよ」
とは先の政治部デスク。
「内閣支持率は各社の世論調査で3割を切る“危険水域”。それでも総理には“政権から引きずり下ろされるくらいなら、国民の信を問うことで事態の打開を図る”という奥の手も。総理は周囲の裏をかく“サプライズ好き”ですしね」
岸田総理はすでに税収増の還元と、旧統一教会への解散命令請求というカードを切った。国民ウケする施策で支持率を高め、その勢いで年内解散に突入するとのプランを温めてきたからだ。
「総理は今月下旬の補正予算成立と合わせて、保険証のマイナンバーカードとの一体化を延期すると表明する見込みです。温存してきた切り札ですが、勝負を左右する“役”の出来次第で解散の是非を決断するとみられています」
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