「ハロウィンで渋谷に来ないで」渋谷区長の“まるで独裁者”な発言 ハロウィン歓迎派だった彼に何が起きた?(古市憲寿)
自粛要請。コロナ時代の3年間に何度この言葉を聞いただろう。この国の政治家たちは、馬鹿の一つ覚えのように「自粛」という言葉を使った。外出自粛、営業自粛といった具合だ。
自粛要請というのは、非常に姑息な政策だった。実は政府や各都道府県は、新型コロナ流行前からパンデミックに備えて行動計画なるものを策定していた。東京都でいえば、何と都民の30%が罹患する感染症を想定し、病床数を計算していたのだ。また感染症流行時には、国民の自由と権利に制限をかける期間は最小限にして、すぐに病床確保をすると約束していた。...