“観劇マナーの悪い元東京都知事”騒動に猪瀬直樹氏が反論 「実際に見聞きしていない人が勝手に書いているだけ」
「実際に見聞きしていない人が勝手に書いているだけ」
当の猪瀬氏に話を聞いた。
「立憲民主党や共産党の質問は下らな過ぎる。アクビが出るのは仕方ないよ」
新国立劇場におけるマナー違反との指摘については、
「あの投稿は伝聞なんですよ。実際に見聞きしていない人が勝手に書いているだけ。足を投げ出してたっていうけど、新国立劇場は観客席が狭くて椅子も小さい。演劇っていうのは、リラックスして観るのが一番いい。足なんか、みんな投げ出してますよ。外国人なんか、足を組んでいますしね」
お菓子の紙はチリチリポリポリ――との声には、
「少し離れた席にいたオッサンが咳き込んでいたから、少し気になって飴をひとつ口にいれただけ。お菓子なんか食べてないよ」
当日のファッションは、反社のそれに近かったのか。
「目立っていたかどうかは知らないけど、別に変な格好なんてしてないよ。“スーツに限る”みたいなドレスコードがあるワケじゃないし、俺だって、それなりにおしゃれしてるんだよ」
「同調圧力が日本社会の発展を阻害」
今回、自身の振る舞いが批判された理由とは?
「あの日は舞台が終わると観客席のほぼ全員がスタンディングオベーションを始めた。作品自体は決して悪くないし、俳優たちの頑張りも伝わってきた。だけど、俺と俺のカミさん、同行していた友人は立たなかった。舞台芸術の業界人たちは、そんな俺の態度が癪に触ったんじゃないのかな」
背景には日本にはびこる同調圧力の存在があると主張。
「新型コロナが5類になるタイミングで、本会議場にマスクなしで出席したら、自民党の議員から“マスクをしろ!”って怒鳴られた。街角に設置された喫煙所では、囲いからあぶれた喫煙者が列を作ってスペースが空くのを待っている。劇場で俺にスタンディングオベーションを強いるのも、これと同じ同調圧力です。こういう意味のない不可思議な精神性が、日本社会の発展を阻害しているんだよ」