「アルコール」と「肝臓」の新常識 「良いお酒飲み」になる「減酒」術
減酒を助ける薬
アルコール依存症の可能性がある人は、ぜひ病院を受診してほしいのですが、現実的にはハードルが高いようです。精神科に行かなければアルコール依存症は診てもらえないと思い、そして自分は「単なるお酒好き」であって決して精神を患っているわけではないと考える人が多いからだと聞きます。しかし、今では内科でもアルコール依存症の薬を処方してもらえるようになっています。精神科に行くことに抵抗を覚える人は、ぜひ内科で薬を処方してもらってください。例えば、「セリンクロ」という新しい薬は、アルコール摂取による「快楽」と「非快楽」の振幅を小さくし、減酒を助ける効果があります。
NN型の人もND型の人も、肝硬変になって飲みたくても飲めない体になってしまう前に、減酒に努めて肝臓を長持ちさせる。これこそが「生涯にわたってお酒を楽しむ」、すなわち「最後まで人生を楽しむ」ことにつながるはずです。
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