フジテレビは旧ジャニーズタレントを“リピート起用” 囁かれる“真の狙い”とは
TVerは旧ジャニーズタレントにも効果的?
「今やフジだけでなく他局、そして広告業界も重視しているのは、13歳から49歳の『コア視聴率』とTVerの視聴回数です。フジの社内に掲げられた主要番組の視聴率表は、その2つの数字が強調されています。コア視聴率とTVer視聴回数を伸ばすには、若い世代に人気がある旧ジャニーズ勢の起用が不可欠となります。旧ジャニーズ勢を起用した番組で、『このキャストならば、TVerの再生回数が伸びます』という営業も行える。今後も旧ジャニーズ勢の“リピート起用”が相次ぐはずです。とはいえ、他局はフジほど積極的にジャニーズ勢を起用せず、しばらくは様子見でしょう」(前出・記者)
今回の騒動で改めて注目されたが、旧ジャニーズの各グループのファンクラブに入会してコンサートに足を運んだりグッズを購入したりする熱心なファンは“テレビ離れ”している世代層と重なる。さらに、その親世代はコア層の上限ギリギリの年代が多いだけに、旧ジャニーズ勢が出演している番組のTVerの再生回数が増えるのは自然な流れと言えるだろう。
「かつて、視聴率三冠王の常連で、12年連続で業界トップの業績をあげたフジですが、もはやその矜持もなく、営業利益につながるTVerの数字を重視し始めたのも、背に腹は代えられないからでしょう。この動きが当たれば、今や三冠争いを繰り広げているテレ朝と日テレ以外は、あっさりシフトチェンジしてしまうのでは。現場も何を目指して番組作りをすればいいのか苦労しているようです」(同)
しかしサントリー、日本マクドナルド、日産など名だたる大企業が旧ジャニーズ勢の広告起用を控えているのが現状である。間もなく発表される、ファンから社名を公募した新会社による新体制発表で何か動きがあるのか、フジも迷走しているようだ。