「下剋上球児」は精巧なドラマ 第一話でなぜ早くも南雲脩司の監督復帰が明かされたのか
4回まで放送が済んだTBS「日曜劇場 下剋上球児」(日曜午後9時)は精巧なドラマだ。計算され尽くした脚本、俳優陣の見応えある演技、凝った演出。次の5回では無免許で高校教師をしていた主人公・南雲脩司(鈴木亮平・40)の行く末が見えてくる。
タイトルは「下剋上球児」だが、高校野球ばかり描いているわけではない。むしろメインテーマは傷を背負った人間と組織の再生にほかならない。
学年の3分の1が中退することもある三重県立越山高校で、廃部寸前だった野球部。...