不快すぎる…ヤジで大炎上の霜降り「粗品」をテレビ局員はどう見ているか 「起用するほうも確信犯でしょう」
SNSで炎上
「『夜会』は櫻井翔と有吉弘行(49)という奇しくも昨年と今年の『NHK紅白歌合戦』の司会者、いわば芸能界No.1のMCを2人も揃えた番組ですが、視聴率は5%前後。木曜の夜10時台はウラに『ダウンタウンDX』(日本テレビ/読売テレビ制作)、『報道ステーション』(テレビ朝日)があり、さらに今期はドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ)に話題を持って行かれ、決していい状態とは言えません。そこでピリリとわさびを利かせるつもりで、炎上覚悟で粗品を入れたと見ています」
結果はどうだったのだろう。
「この日の視聴率は4・9%と、前週と比べてマイナス0・1ポイントでした(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)。数字が上がることはありませんでしたが、何とか踏ん張ったと言えます。翌週9日の放送では4・3%と0・6ポイントも落としてますから、粗品効果はあったと見ていいでしょう」
SNSでは、粗品に対し嫌悪感を示す声がかなり多い。
「粗品も“悪名は無名に勝る”と思っているんじゃないでしょうか。ワザとやっているようにも見えませんしね。確かにアンチも多いと思いますが、彼は我関せず、むしろ“相手にするだけアホらしい”と思っているでしょう」
なにせ、「M-1グランプリ」と「R-1グランプリ」の両賞を史上初めて制した芸人である。自信だってあるだろう。
意外にいいヤツ
「誤解を恐れずに言えば、錦鯉やマヂカルラブリーといった勢いでM-1チャンピオンになった漫才師とは違い、霜降り明星は巧みな話術で和牛やかまいたちらの強敵を下しました。初代王者の中川家などにも比肩する実力者であるのは衆目の一致するところです。さらに、粗品は中退ながら関西の私大No.1の同志社出身という頭脳があり、M-1優勝時に『出たい番組は?』と聞かれ、『1万人の第九』(TBS/毎日放送制作)と答えたほどのクラシック好きという意外な一面も持っています」
粗品は「1万人の第九」にはM-1優勝の翌年(19年)にゲストとして出演し、さらに20年から2年連続で司会も担当した。
「その一方で、予想を盛大に外すギャンブラーでもある。その破天荒ぶりを支持する人も少なくありません。コンプラインスでみんな行儀良く大人しくなってしまった芸能界です。いくら問題や事件を起こしても愛され続けた天才漫才師・横山やすし(1944~1996)の再来を、彼に望んでいる人もいるかもしれません。ちなみに“粗品”という芸名は、“つまらないものですが”という謙虚さが込められていると聞きます。たびたび炎上はしていますが、意外にいいヤツですよ」
「夜会」では、池松の捕球にヤジを飛ばすと同時に、「もったいない!」「捕ってくれ!」と声を上げ、成功した時には飛び上がり、「すごい!」「最高!」と大喜びしていたのも粗品だった。