織田裕二にも影響を与えた? 独立した山本高広は「ものまね芸人」と「声優」を両立できるか

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「ものまね芸人と声優の両立」を成し遂げるか

 近年の山本は、声優の事務所に移籍して、声優としても数々の映画やアニメ作品などに携わっていた。

 さらに、10月6日には自身のSNSを更新して、所属事務所から独立して個人事務所を設立することを発表した。そこで「ものまね芸人と声優の両立という誰も成し遂げていない独自のエンターテインメント性を強い信念を持って作り上げて行きたく」と述べている。

 声優の事務所を辞めたからといって声優の道をあきらめるわけではなく、むしろさらに力を入れていくつもりのようだ。彼にとって、ものまね芸人と声優はどちらも同じくらい大事な仕事なのだろう。

 そもそも声を武器にしているという点で、ものまね芸人と声優の親和性は高い。ものまね芸人として確かな実績を残している彼は、今後もますます活躍の幅を広げていくに違いない。

ラリー遠田
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『逆襲する山里亮太』(双葉社)『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)など著書多数。

デイリー新潮編集部

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