「遊びたくないやつから誘われたら困らない?」 オモコロ・加藤亮が語る「友だちができない理由」と「唯一の親友」の思い出
仲のいい人が同僚や仕事仲間、先輩後輩に
YouTube「オモコロチャンネル」で活動する編集者でライターの加藤亮さん。株式会社バーグハンバーグバーグに所属する彼だが、「相棒」という言葉で思い浮かぶ人物は特にいないという。生涯友だち作りを不得手とする中で、唯一脳裏に浮かんだのは……。
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いただいた「わたしの相棒」というテーマだが、ぼくにはそういうのがいない。杉下右京には4人もいるのに。相棒とか親友といえる人というか、そもそも友だちすら全然いない。
みんないる? 結構友だちとか多いほう? どうやって作るの? 友だち募集掲示板? mixiのログインまだできる? 「親しい人が全然いない」というわけではないんだけど、インターネットで仲のいい人が同僚や仕事仲間、先輩後輩の関係になってしまったことで、一気に「友だち」という感覚ではなくなった。友だちのようなゆるさよりも、一緒に飯を食べていくために働く同僚だからか、仲を悪くするような下手は打てないというか……友だちとは別の気を使う部分がある気はする。
「遊ぼうよ」と連絡できない
ただ、過去に一度「親友」と呼べるかなぁというのが中学生の頃にいた。ひとりの友だちとずっと一緒にいた時期がある。授業中でも、放課でも(ぼくの生まれた愛知県では、授業と授業の中休みを「放課」と呼ぶ。県外の人にはまったく通じない)、そいつと校庭の周りをグルグル歩きながら、ずっと話していた。
名古屋では深夜に関西のローカル番組が多く流れており、当時、FUJIWARAが出ていた「吉本超合金」という番組は、25時とか26時とかに放送され、「お笑いが好きでド深夜に起きている」やつしか観れなかった。お互い、その番組が好きだということで意気投合したような気がする。他愛もない話を毎日飽きずに延々としていた。「アリジゴクに飲み込まれる時に、一番かっこいいアリの顔」をずっとやって、相手に見せていた記憶がある。そんなの正解ないだろ。
中学を卒業すると、なぜか途端に会わなくなった。多分、ぼくがまったく連絡をしないからだ。同じ学校に通っていた時は、下校時にそのまま友人の家に行っていた。当時は、自分からわざわざ連絡して「遊ぼうよ」というのが異様に恥ずかしかったんだと思う。携帯電話も普及して、高校生はだいたい持ってた時期なのに。ストラップを付け、アンテナを光らせ、電池カバーの裏にプリクラを貼っていた時期なのに……(ぼくはなぜかヘッドロココを貼っていた)。
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