「日本全国の任侠界の平和を願う」 6代目山口組と神戸山口組との抗争平定に浮上した九州ヤクザ

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5代目工藤會に対しても

 太州会は筑豊一帯を地盤にし、九州のライオンと呼ばれていた太田州春会長が戦後に立ち上げ、炭鉱のみならず芸能や飲食店などの経営権を持つコングロマリット的な組織だった。

 1981年には、韓国から覚醒剤を密輸して全国に売りさばいていた九州侠友連合会との抗争が勃発。太州会からはヤクザの代名詞とされるブルドーザー特攻が繰り出された。

「当時特攻をして長期服役を経た日高博会長がいまなお会長を務めています。全国唯一の特定危険指定を受けている5代目工藤會に対しても、組員が世の中から排除されすぎないよう踏みとどまるべく適宜アドバイスしていると聞いています。そして、6代目山口組と神戸山口組との抗争を見苦しいと捉える勢力がヤクザの中にいることも事実でしょう」(同)

 このあたりの動きもあって、日高会長の名がヤクザ界再編のキーマンとして浮上しているというのである。抗争は始めるよりも終わらせるほうがはるかに困難なのは世の常だが――。

デイリー新潮編集部

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