秋ドラマ、「いちばんすきな花」がAVOD(広告付き動画配信)で断トツ1位 「silent」ほど話題にならないのはなぜか

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スマホ視聴の法則

「再生数も285万回から165万回へと大きく下がりました。こちらはトリプル主演で、二宮和也(40)、中谷美紀(47)、大沢たかお(55)とキャスティングは豪華ですが、正直言って若い人たちがスマホで見て胸キュンするような俳優ではありません。脇もキテレツな出で立ちの佐藤浩市(62)や渋すぎる江口洋介(55)と、さらにキャストの平均年齢を上げている。ストーリーも3人のパラレルが入り混じるので、倍速では見にくい。今の若い視聴者にはマッチしませんね」

 やはり、スマホ視聴を重視しなければ見逃し再生数は望めないようだ。

「第2話で初回の3位(250万回)から2位(221万回)に順位を上げた『うちの弁護士は手がかかる』(フジ)は元欅坂46のカリスマ・平手友梨奈(22)、3位(197万回)の『マイ・セカンド・アオハル』(TBS)は広瀬アリス(28)、4位(188万回)の『セクシー田中さん』は主演の木南晴夏(38)よりも圧倒的に可愛いめるること生見愛瑠(21)の力でしょう。いずれも物語がわかりやすく、イケメン&美女の1ショットが長く、どちらかといえば胸キュン恋愛ものという法則に適っています」

 ところが、明らかにその法則から外れているのがテレビ東京の「きのう何食べた?Season2」だ。初回は175万回で5位、第2話は171万回で6位につけ、「ONE DAY」を抜いてしまった。

「しかも、放送時間は金曜深夜。主演は西島秀俊(52)と内野聖陽(55)というイケメンではあるものの、中年男二人の“おっさんずラブ”です。確かに女性はほとんど出てこないのですが、コンセプトとストーリーは単純明快、中年のゲイカップルという知らない世界の覗き見、そして1話40分という尺は1・5倍速でCMも飛ばせば約20分で見ることができるということが、AVOD成功の要因だと思います。ドラマ乱立と地上波視聴者数の低下で、いまやAVODを制するものがドラマ界を制するのです」

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